高コレステロール血症の治療
高コレステロール血症とは
血液中のコレステロールには、主として高比重リポタンパクと結合したHDL-コレステロール(H)、低比重リポタンパクと結合したLDL-コレステロール(L)があり、Lの高値、Hの低値は冠動脈疾患の大きな危険因子となります。
LDL-コレステロールは120mg/dl以下、L/H比は2.0以下が望ましく、既に冠動脈疾患のある場合には、1.5以下が望ましいとされています。
当院での治療について
治療は食事療法が基本ですが、薬物的療法が必要な場合も多々あります。
当院では、まずスタチン系薬剤を処方しますが、効果不十分な場合は増量または、他剤(エゼチミブ等)との併用を試みます。
全身的に動脈硬化が高度で遺伝性の強い、家族性高コレステロール血症(FH)に対して専門病院からの指導によりPCHS9(LDL受容体の分解を促進する)の注射療法も実施しております。
スタチンにて副作用として筋肉痛がありますので注意が必要です。
以上の薬物療法は、FHを除いて若年者や閉経前女性では控えるべきと言われております。